【注意喚起】ハマグリの酒蒸しで食中毒多発!全国的に起きている理由と予防法を徹底解説

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【注意喚起】ハマグリの酒蒸しで食中毒多発!全国的に起きている理由と予防法を徹底解説

2025年3月、千葉県大網白里市で開催された「白里ビーチランタンフェス」で提供されたハマグリの酒蒸しを食べた参加者12名が食中毒を発症し、ノロウイルスが原因と判明しました。これは決して“たまたま起きた事故”ではありません。実は、毎年全国各地で同様の事例が多発しています。なぜこうも頻発するのか?そして、どうすれば防げるのか?この記事では、その構造的な背景と予防策をわかりやすく解説します。■ なぜ食中毒が発生したのか?

● 原因は「ノロウイルス」

ノロウイルスは非常に感染力の強いウイルスで、わずか10~100個程度のウイルスでも感染します。主な症状は、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢など。子どもや高齢者では重症化することもあります。千葉の事例では、ハマグリの酒蒸しを食べた12人が発症し、便からノロウイルスが検出されました。■ 二枚貝によるノロウイルス感染のメカニズム

1. 二枚貝はウイルスを「濃縮」する

ハマグリやカキなどの二枚貝は、海水を濾過することで栄養を摂取しますが、このとき海水中のウイルスや細菌を体内に蓄積する性質があります。

2. 酒蒸しは“加熱したつもり”でも不十分なことが多い

ノロウイルスを死滅させるには85~90℃以上で90秒以上の加熱が必要ですが、イベントなどでの調理は加熱不足になりがちです。

3. 調理環境の衛生管理の不備

屋外イベントでは、手洗いや器具の消毒が不十分であったり、調理者が感染している可能性もあります。■ なぜ全国でこうも多発するのか?

● 二枚貝がウイルスをためやすい“構造的リスク”

海水中のノロウイルスを貝が蓄積し、見た目や匂いでは判別できないのが問題です。

● ノロウイルスは冬~春に猛威を振るう

ウイルスは低温環境下(5~20℃)で活性化するため、冬〜春にかけて感染が増加します。

● 半生調理が危ない

「火を通したつもり」でも、中心温度が低ければ意味がありません。

● 感染者からの二次感染も多い

感染している調理者が手や器具を介してウイルスを拡散するケースも多発しています。■ 食中毒を防ぐための確実な予防策

● ① 二枚貝は中心部までしっかり加熱!

  • 中心温度85℃以上で90秒以上加熱
  • 酒蒸しは、殻が開いてからさらに1〜2分加熱

● ② 手洗いと器具の消毒を徹底

  • 石けんと流水でしっかり手洗い
  • まな板や包丁は熱湯または塩素系漂白剤で消毒

● ③ 体調が悪いときは調理しない

下痢・吐き気のある人は絶対に調理を避けることが大前提です■ まとめ
ハマグリやカキなどの貝料理によるノロウイルス食中毒は、偶然ではなく構造的なリスクによる必然です。安心して美味しく貝料理を楽しむためにも、加熱・衛生・体調管理の徹底を心がけましょう。

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